毎日毎日忙しい
干し柿のカビを洗ったり
ズイキの皮をむいたり
柚子を刻んだり
剪定した枝を細かく切ったり
犬と少し遠くまで散歩に行ったり
寒くて乾かない洗濯物を部屋の中に干し直したり
娘を習い事に連れていったのに、バスを降りたとたん顔中じんましんがでてるのを見つけて、そのまま一時間もかけて歩いて帰ったり
猫にご飯をあげたらカリカリじゃなくておかかだと言われたり
毎日毎日。毎日毎日。
本当に忙しい。
ハハコグサの、柔らかさとか匂いとか
変わらないものが、
変わらずずっとそこにあって。
どこかで私を支えてくれている
そんな無数のものが、
忙しくてパンパンになった私の頭の中にすうっと入ってきて。
ここにいるよって、声がしたような。